ヘブライ語旧約聖書翻訳研究

ヘブライ語と英語のインターリニア旧約聖書を日本語訳にしています。

創世記31章 翻訳途中

創世記31章

そして、彼は、ラバンの息子達がこう言っているのを聞きました。
ヤコブは私達の父のものをすべて取り上げてしまった。
そして、私達の父の財産から彼はこの富をすべて手に入れたのだ。」
1 さてヤコブはラバンの息子達が、「ヤコブはわれわれの父の物をみな取った。父の物でこのすべての富をものにしたのだ」と言っているのを聞いた。

2 そこで、ヤコブはラバンの顔を見ましたが、見よ!それは以前ヤコブに向けられていたようではありませんでした。
2 ヤコブもまた、彼に対するラバンの態度が、以前のようではないのに気づいた。


創世記31章3節

そこで、主はヤコブに言われました。
「あなたの父祖達の地、あなたの親族のところに帰りなさい!
 そして、私はあなたとともにいます。」

そこで、主{YHWH}はヤコブに言われました。{カル態未完了形}
「あなたの父祖達の地、あなたの親族のところに帰りなさい!{カル態命令形}
 そして、私はあなたとともにいます。」{カル態未完了形;will}
3 主はヤコブに仰せられた。
「あなたが生まれた、あなたの先祖の国に帰りなさい。わたしはあなたとともにいる。」


4 そこで、ヤコブは人を遣わして、ラケルとレアを自分の群れのいる野に呼び寄せ、
4 そこで、ヤコブは使いをやって、ラケルとレアを自分の群れのいる野に呼び寄せ、


5 そして、彼女達に言いました。
「あなたがたのお父さんの顔が、以前のように私に向いていないことが見てわかります。
 しかし、私の父の神{複数形}は私とともにいてくださいます。
5 彼女達に言いました。
「私はあなたがたの父の態度が以前のようではないのに気がついている。しかし私の父の神は私とともにおられるのだ。

6 そして、あなたがたは、私が全力を尽くしてあなたの父に仕えてきたことを知っています。
6 あなたがたが知っているように、私はあなたがたの父に、力を尽くして仕えた。

7 それで、あなたの父は私をだまして、私の給料を十回も変えました。 
しかし、神{複数形}は私を傷つけることをゆるしませんでした。
7 それなのに、あなたがたの父は、私を欺き、私の報酬を幾度も変えた。
しかし、神は、彼が私に害を加えるようにされなかった。

8 もし、彼がこう言ったら、「斑点のあるものがあなたの賃金となるでしょう。」 それからすべての群れがまだらになりました。
そして、彼が次のように言ったら、「その縞模様があなたの給料になります。」
それからすべてが縞模様の群れを産みました。
8 彼が、『ぶち毛のものはあなたの報酬になる』と言えば、すべての群れがぶち毛のものを産んだ。また、『しま毛のものはあなたの報酬になる』と言えば、すべての群れが、しま毛のものを産んだ。

9 こうして、神は、あなたの父の牛を取り上げ、私に与えてくださったのです。
9 こうして神が、あなたがたの父の家畜を取り上げて、私に下さったのだ。


創世記31章10節 要研究

そして、その群れにすごくさかりがついた時が来るようになったその時、私は私の目を上げて幻の中で見ました。
そして、見よ!群れに飛び乗った雄羊たちは縞模様の雄羊たち、斑点の雄羊たち、まだら毛の雄羊たちでした。

そして、その群れにすごくさかりがついた{ピエル態}時が来るようになったその時{カル態未完了形}、私は私の目を上げて幻の中で見ました。{カル態未完了形}
そして、見よ!群れに飛び乗った{カル態}雄羊たちは縞模様の雄羊たち、斑点の雄羊たち、まだら毛の雄羊たちでした。
{熱を帯びて、熱くなって、妊娠して、暖かくなれ:おそらく暑いでしょう。比喩的に言えば、妊娠すること -- 熱を得る、熱くなる、妊娠する、暖かくなる}
{夢想家:または(短縮された)chalom {khal-ome'};チャラムから。夢 -- 夢(-er).ヘブライ語chalamを参照してください(夢想家の原因、好感を持てる、回復する、適切に、しっかりと結合すること、つまり(暗黙のうちに)ふっくらとすること。また、(愚かさの比喩的な意味を通して)夢を見ること--夢を見ること(原因)は、好かれ、回復します。形式と音訳)}
And it came to pass at the time that the cattle conceived that I lifted up mine eyes and saw in a dream and behold the rams which leaped upon the cattle were ringstraked speckled and grisled
10 群れにさかりがついたとき、私が夢の中で目を上げて見ると、群れにかかっている雄やぎは、しま毛のもの、ぶち毛のもの、またまだら毛のものであった。
※幻と言うより、夢の方に意味は近い。


創世記31章11節

すると、神の御使いが幻の中で私にこう言いました。『ヤコブよ!』
そして、私は言いました。『ここに私はいます。』

すると、神{複数形}の御使いが幻の中で私にこう言いました。{カル態未完了形}『ヤコブよ!』
そして、私は言いました。{カル態未完了形}『ここに私はいます。』
And the angel of God spake unto me in a dream saying Jacob And I said Here am I
11 そして、神の使いが夢の中で私に言われた。『ヤコブよ。』私は『はい』と答えた。


そこで、彼は言いました。
『さあ、目を上げて見なさい!群れに飛びかかっている雄羊たちはみな、縞模様があり、斑点があり、まだらである。私はラバンがあなたにしたことをすべて見てきたからだ。
12 すると御使いは言われた。
『目を上げて見よ。群れにかかっている雄やぎはみな、しま毛のもの、ぶち毛のもの、まだら毛のものである。ラバンがあなたにしてきたことはみな、わたしが見た。


創世記31章13節

私はベテルの神だ。
そこは、あなたが柱に油を注ぎ、あなたが私に誓いを立てた場所だ。
今、立ち上がりなさい!この地から出なさい!あなたの親族の土地に帰りなさい!

私はベテルの神だ。そこは、あなたが柱に油を注ぎ{カル態完了形}、あなたが私に誓いを立てた場所だ。{カル態完了形}今、立ち上がりなさい!{カル態命令形}この地から出なさい!{カル態命令形}あなたの親族の土地に帰りなさい!{カル態命令形}
I am the God of Bethel where thou anointedst the pillar and where thou vowedst a vow unto me now arise get thee out from this land and return unto the land of thy kindred
13 わたしはベテルの神。あなたはそこで、石の柱に油をそそぎ、わたしに誓願を立てたのだ。さあ、立って、この土地を出て、あなたの生まれた国に帰りなさい。』」


14 そこで、ラケルとレアは答えて彼に言いました。
「私達の父の家にはまだ私達に分け前や相続財産がまだあるのでしょうか。
14 ラケルとレアは答えて言いました。
「私達の父の家に、相続財産で私達の受けるべき分がまだあるのでしょうか。

15 父にとって、私達はよそ者ではないでしょうか。
なぜなら、彼は私達を売り、そして、私達の代価をかなり食い尽くしたからです。
15 私達は父に、よそ者と見なされているのではないでしょうか。
彼は私達を売り、私達の代金を食いつぶしたのですから。

16 神が私達の父から奪ったすべての富は、私達と私達の子供達のものだからです。さて、神があなたに言われたことは何でも行ってください!」
16 また神が私達の父から取り上げた富は、すべて私達のもの、また子ども達のものですから。さあ、神があなたにお告げになったすべてのことをしてください。」

17 そこで、ヤコブは立ち上がって、息子達と妻達をらくだに乗せました。
17 そこで、ヤコブは立って、彼の子達、妻達をらくだに乗せ、

18 そこで、彼は、自分のすべての牛と、自分が集めたすべての物資、パダン・アラムで集めた入手した牛をすべて運び去って、父イサクのもとであるカナンの地に向かって行きました。
18 また、すべての家畜と、彼が得たすべての財産、彼がパダン・アラムで自分自身のものとした家畜を追って、カナンの地にいる父イサクのところへ出かけた。

19 さて、ラバンは羊の毛を刈りに行っていました。 
そして、ラケルは父親のものだったテラフィムを盗みました。
19 そのとき、ラバンは自分の羊の毛を刈るために出ていたので、ラケルは父の所有のテラフィムを盗み出した。

20 そして、ヤコブは、逃げたことを告げなかったことで、アラム人ラバンを出し抜きました。
20 またヤコブは、アラム人ラバンにないしょにして、自分の逃げるのを彼に知らせなかった。

21 そこで、彼は、全財産を持って逃げました。
彼は立ち上がって川を渡り、ギレアデの山に顔を向けました。
21 彼は自分の持ち物全部を持って逃げた。彼は旅立って、ユーフラテス川を渡り、ギルアデの山地へ向かった。

22 そして、三日目に、ヤコブが逃げたことがラバンに告げられました。
22 三日目に、ヤコブが逃げたことがラバンに知らされたので、

23 そこで、彼は兄弟達を連れて、七日の旅を追いかけました。
そして、ギレアデの山で彼に追いつきました。
23 彼は身内の者達を率いて、七日の道のりを、彼のあとを追って行き、ギルアデの山地でヤコブに追いついた。


創世記31章24節

しかし、神は、夜による夢の中でアラム人ラバンのところに来て彼に言われました。
ヤコブに事の善悪を決して言わないように気をつけよ!」

しかし、神{複数形}は、夜による夢の中でアラム人ラバンのところに来て{カル態未完了形}彼に言われました。{カル態未完了形}
ヤコブに事の善悪を決して{熱心に}言わないように{ピエル態未完了形}気をつけよ!」{気をつけされよ!:ニフアル態命令形}
And God came to Laban the Syrian in a dream by night and said unto him Take heed that thou speak not to Jacob either good or bad
24 しかし神は夜、夢にアラム人ラバンに現れて言われた。「あなたはヤコブと、事の善悪を論じないように気をつけよ。」


創世記31章25節 ☆ 要研究

それからラバンはヤコブを追い抜きました。☆
さて、ヤコブは丘陵地帯に天幕を張り、ラバンは自分の兄弟達とともにギレアデの丘陵地帯に天幕を張りました。

それからラバンはヤコブを追い抜きました。☆{ヒフイル態未完了}
さて、ヤコブは丘陵地帯に天幕を張り{カル態完了形}、ラバンは自分の兄弟達とともにギレアデの丘陵地帯に天幕を張りました。{カル態完了形}
{を上回って、NASBを抜く:できる*(1)、余裕*(2)、達成(1)、十分になる(1)、捕まえる(1)、見つける(1)、不十分(2)、最後まで(2)、制限する(1)、手段*(1)、取得する(1)、追い越す(17)、追い越す(2)、追い越す(1)、追い越す(6)、繁栄する(1)、置く(1)、リーチする(1)、到達する(1)、回復する(1)、削除する(1)、確実に追い越す(1)、(2)内}
Then Laban overtook Jacob Now Jacob had pitched his tent in the mount and Laban with his brethren pitched in the mount of Gilead
25 ラバンがヤコブに追いついたときには、ヤコブは山地に天幕を張っていた。そこで、ラバンもギルアデの山地に身内の者達と天幕を張った。
※追いつくというより、追い抜くです。


そして、ラバンはヤコブに言いました。
「あなたは何をしたのですか?私に気づかれないように盗み、私の達を剣で捕らえられた捕虜として連れ去ったのですか?」
And Laban said to Jacob What hast thou done that thou hast stolen away unawares to me and carried away my daughters as captives taken with the sword
26 ラバンはヤコブに言いました。
「何ということをしたのか。私にないしょで私の娘達を剣で捕らえたとりこのように引いて行くとは。


それゆえ、あなたはひそかに逃げて、私を出し抜いたのか?
そして、私があなたを陽気な歌とタンバリンや立琴で送り出したかもしれないとは言わなかった。
27 なぜ、あなたは逃げ隠れて私のところをこっそり抜け出し、私に知らせなかったのか。私はタンバリンや立琴で喜び歌って、あなたを送り出したろうに。


それで、私が息子や娘達にキスすることを耐えられなかったのか? 
今、あなたは愚かなことをした。
28 しかもあなたは、私の子ども達や娘達に口づけもさせなかった。あなたは全く愚かなことをしたものだ。


あなたを傷つけることは私の力の中にある。
しかし、あなたがたの父の神{複数形}は昨夜、私にこう言われた。
ヤコブに善悪を言わないように気をつけよ!』
29 私はあなたがたに害を加える力を持っているが、昨夜、あなたがたの父の神が私に告げて、『あなたはヤコブと、事の善悪を論じないように気をつけよ』と言われた。


そして、今、あなたは確かに去って行ってしまったのに、あなたは父親の家に帰ってからずっと苦しんでいたのに、なぜあなたは私の神々を盗んだのか?」
30 それはそうと、あなたは、あなたの父の家がほんとうに恋しくなって、どうしても帰って行きたくなったのであろうが、なぜ、私の神々を盗んだのか。」

そこで、ヤコブはラバンに答えて言いました。
「怖かったからです。なぜなら、私はこう言ったからです。
『あなたの娘達を私から力ずくで取り上げないように!』
31 ヤコブはラバンに答えて言いました。
「あなたの娘達をあなたが私から奪い取りはしないかと思って、恐れたからです。

あなたがあなたの神を見つけた者は、誰とも一緒に生きることはできません。 
私達の兄弟達が私のものを識別する前に、あなたは私にあるものを識別し、それをあなたのところに持って行ってください!」
--ヤコブラケルがそれらを盗んだことを知らなかったからです--
32 あなたが、あなたの神々をだれかのところで見つけたなら、その者を生かしてはおきません。私達の一族の前で、私のところに、あなたのものがあったら、調べて、それを持って行ってください。」
ヤコブラケルがそれらを盗んだのを知らなかったのである。

そこで、ラバンはヤコブの天幕に入り、レアの天幕に入り、二人のはしための天幕に入った。しかし、彼はそれらを見つけることができませんでした。 
そして、彼はレアの天幕から出て、ラケルの天幕に入りました。
33 そこで、ラバンはヤコブの天幕と、レアの天幕と、さらにふたりのはしための天幕にも入って見たが、見つからなかったので、レアの天幕を出てラケルの天幕に入った。


さて、ラケルはテラフィムを取り、らくだの鞍に置き、その上に座っていました。ラバンは天幕の中を隅々まで探しましたが、見つかりませんでした。
34 ところが、ラケルはすでにテラフィムを取って、らくだの鞍の下に入れ、その上にすわっていたので、ラバンが天幕を隅々まで捜し回っても見つからなかった。


そこで、彼女は父親に言いました。
「私があなたの前に立ち上がれないことを、父上、怒らないでください!
女の常が私にはありますから。」
そして、彼は探しましたが、テラフィムは見つかりませんでした。
35 ラケルは父に言いました。
「父上。私はあなたの前に立ち上がることができませんので、どうかおこらないでください。私には女の常のことがあるのです。」
彼は捜したが、テラフィムは見つからなかった。


そこで、ヤコブは激怒し、ラバンと争いました。
ヤコブはラバンに口答えして言いました。
「私の不法侵入とは何ですか?あなたが私を熱心に追い求めた私の罪は何ですか?
36 そこで、ヤコブは怒って、ラバンをとがめた。ヤコブはラバンに口答えして言いました。「私にどんなそむきの罪があって、私にどんな罪があって、あなたは私を追いつめるのですか。


あなたは私の持ち物すべてについて感じましたが、家財すべてについて何を感じましたか?それを私の兄弟達とあなたの兄弟達の前に置いて、彼らが私達二人を裁くことができるようにしてください!
37 あなたは私の物を一つ残らず、さわってみて、何か一つでも、あなたの家の物を見つけましたか。もしあったら、それを私の一族と、あなたの一族の前に置いて、彼らに私達ふたりの間をさばかせましょう。


この二十年間、私はあなたと一緒にいました。
あなたの雌羊とあなたの雌ヤギは子を捨てず、あなたの群れの雄羊を私は食べませんでした。
38 私はこの二十年間、あなたといっしょにいましたが、あなたの雌羊も雌やぎも流産したことはなく、あなたの群れの雄羊も私は食べたことはありませんでした。


獣から引き裂かれたものは、私があなたのもとへ持って行かず、私はそれを失うことに耐えました。
昼に盗まれても、夜に盗まれても、あなたは私の手からそれを必要としました。
39 野獣に裂かれたものは、あなたのもとへ持って行かないで、私が罪を負いました。あなたは私に責任を負わせました。昼盗まれたものにも、夜盗まれたものにも。


私はこうでした。日中は干ばつが私を飲み込み、夜は霜が降りました。
そして、私の眠りは私の目から消えました。
40 私は昼の暑さに、夜は寒さに悩まされて、眠ることもできない有様でした。


私はこの二十年間、あなたの家にいて、あなたの二人の娘のために十四年間、あなたの羊の群れのために六年間仕えました。
そして、あなたは私の賃金を10回も変えました。
41 私はこの二十年間、あなたの家で過ごしました。十四年間あなたのいふたりの娘達のために、六年間はあなたの群れのために、あなたに仕えてきました。それなのに、あなたは幾度も私の報酬を変えたのです。


私の父の神、アブラハムの神、そして、イサクの神への畏敬が私の側になければ、あなたはきっと今、私を空っぽにして送り去ったでしょう。
神は私の苦しみと手の労苦を見て、昨夜、裁きをなさったのです。」
42 もし、私の父の神、アブラハムの神、イサクの恐れる方が、私についておられなかったなら、あなたはきっと何も持たせずに私を去らせたことでしょう。神は私の悩みとこの手の苦労とを顧みられて、昨夜さばきをなさったのです。」


そこで、ラバンはヤコブに答えて言いました。
「娘達は私の娘であり、子供達は私の子どもであり、羊の群れは私の群れであり、あなたが見ているものはすべて私のものです。
そして、今日、私はこれらの私の娘達、また娘達が産んだ子供達のために何ができるだろうか?
43 ラバンは答えてヤコブに言いました。
「娘達は私の娘、子ども達は私の子ども、群れは私の群れ、すべてあなたが見るものは私のもの。この私の娘達のために、また娘達が産んだ子ども達のために、きょう、私は何ができよう。


さて、さあ、私とあなたと契約を結ぼう。
それを私とあなたの間の証拠にしなさい!」
44 さあ、今、私とあなたと契約を結び、それを私とあなたとの間の証拠としよう。」


そこで、ヤコブは石を一つ取り、それを柱として立てました。
45 そこで、ヤコブは石を取り、これを立てて石の柱とした。


そこで、ヤコブは兄弟達に言いました。
「石を集めなさい!」
そして、彼らは石を拾って山を作りました。
そして、彼らは石の山のそばで食事をしました。
46 ヤコブは自分の一族に言いました。「石を集めなさい。」そうこで彼らは石を取り、石塚を作った。こうして彼らは石塚のそばで食事をした。


そこで、ラバンはそれをエガル・サハドタと名づけました。
しかし、ヤコブはそれをガルエデと呼びました。
47 ラバンはそれをエガル・サハドタと名づけたが、ヤコブはこれをガルエデと名づけた。


そこで、ラバンは言いました。
「この石の山は今日、私とあなたの間の証拠だ。」 
したがって、その名前はガルエデと呼ばれました。
48 そして、ラバンは言いました。
「この石塚は、きょう私とあなたとの間の証拠である。」
それゆえ、その名はガルエデと呼ばれた。


そして、ミツパ、彼は言いました。
「私達が互いに離れている時、主は私とあなたの間を見守ってくださいます。
49 またそれはミツパとも呼ばれた。彼がこう言いましたからである。
「われわれが互いに目が届かない所にいるとき、主が私とあなとの間の見張りをされるように。


もしあなたが私の娘達を苦しめ、私の娘達の傍らに妻をめとるなら、誰も私達と一緒にいません。見なさい!神は私とあなたの間の証人です。」
50 もしあなたが私の娘達をひどいめに会わせたり、もし娘達のほかに妻をめとったりするなら、われわれのところにだれもいなくても、神が私とあなたとの間の証人であることをわきまえていなさい。」


そこで、ラバンはヤコブに言いました。
「見よ!この石の山と、私とあなたの間に立てた柱を見なさい!
51 ラバンはまたヤコブに言いました。
「ご覧、この石塚を。そして、ご覧、私があなたと私との間に立てたこの石の柱を。


この石の山と柱を証拠にしなさい!私はこの石の山をあなたに渡さないし、あなたも危害を加えるためにこの石の山とこの柱を私に渡さないことを。
52 この石塚が証拠であり、この石の柱が証拠である。敵意をもって、この石塚を越えてあなたのところに行くことはない。あなたもまた、この石塚やこの石の柱を越えて私のところに来てはならない。


アブラハムの神とナホルの神、彼らの父の神が、私達を裁いてくださいますように!」
そして、ヤコブは父イサクを畏敬して誓いました。
53 どうかアブラハムの神、ナホルの神―彼らの父祖の神―が、われわれの間をさばかれますように。」
ヤコブも父イサクの恐れる方にかけて誓った。


そこで、ヤコブは山でいけにえを捧げ、兄弟達にパンを食べるように呼びかけました。そして、彼らはパンを食べて、一晩中、山で過ごしました。
54 そうしてヤコブは山でいけにえをささげ、一族を招いて食事を共にした。食事をしてから彼らは山で一夜を明かした。


1 朝早く、ラバンは起きて、息子達と娘達に口づけし、彼らを祝福しました。
そこで、ラバンは立ち去り、自分の所に戻りました。
55 翌朝早く、ラバンは子ども達と娘達に口づけして、彼らを祝福した。それからラバンは去って、自分の家へ帰った。

 

1 さてヤコブはラバンの息子達が、「ヤコブはわれわれの父の物をみな取った。父の物でこのすべての富をものにしたのだ」と言っているのを聞いた。
2 ヤコブもまた、彼に対するラバンの態度が、以前のようではないのに気づいた。
3 主はヤコブに仰せられた。「あなたが生まれた、あなたの先祖の国に帰りなさい。わたしはあなたとともにいる。」
4 そこで、ヤコブは使いをやって、ラケルとレアを自分の群れのいる野に呼び寄せ、
5 彼女達に言いました。「私はあなたがたの父の態度が以前のようではないのに気がついている。しかし私の父の神は私とともにおられるのだ。
6 あなたがたが知っているように、私はあなたがたの父に、力を尽くして仕えた。
7 それなのに、あなたがたの父は、私を欺き、私の報酬を幾度も変えた。しかし神は、彼が私に害を加えるようにされなかった。
8 彼が、『ぶち毛のものはあなたの報酬になる』と言えば、すべての群れがぶち毛のものを産んだ。また、『しま毛のものはあなたの報酬になる』と言えば、すべての群れが、しま毛のものを産んだ。
9 こうして神が、あなたがたの父の家畜を取り上げて、私に下さったのだ。
10 群れにさかりがついたとき、私が夢の中で目を上げて見ると、群れにかかっている雄やぎは、しま毛のもの、ぶち毛のもの、またまだら毛のものであった。
11 そして、神の使いが夢の中で私に言われた。『ヤコブよ。』私は『はい』と答えた。
12 すると御使いは言われた。『目を上げて見よ。群れにかかっている雄やぎはみな、しま毛のもの、ぶち毛のもの、まだら毛のものである。ラバンがあなたにしてきたことはみな、わたしが見た。
13 わたしはベテルの神。あなたはそこで、、石の柱に油をそそぎ、わたしに誓願を立てたのだ。さあ、立って、この土地を出て、あなたの生まれた国に帰りなさい。』」
14 ラケルとレアは答えて言いました。「私達の父の家に、相続財産で私達の受けるべき分がまだあるのでしょうか。
15 私達は父に、よそ者と見なされているのではないでしょうか。彼は私達を売り、私達の代金を食いつぶしたのですから。
16 また神が私達の父から取り上げた富は、すべて私達のもの、また子ども達のものですから。さあ、神があなたにお告げになったすべてのことをしてください。」
17 そこで、ヤコブは立って、彼の子達、妻達をらくだに乗せ、
18 また、すべての家畜と、彼が得たすべての財産、彼がパダン・アラムで自分自身のものとした家畜を追って、カナンの地にいる父イサクのところへ出かけた。
19 そのとき、ラバンは自分の羊の毛を刈るために出ていたので、ラケルは父の所有のテラフィムを盗み出した。
20 またヤコブは、アラム人ラバンにないしょにして、自分の逃げるのを彼に知らせなかった。
21 彼は自分の持ち物全部を持って逃げた。彼は旅立って、ユーフラテス川を渡り、ギルアデの山地へ向かった。
22 三日目に、ヤコブが逃げたことがラバンに知らされたので、
23 彼は身内の者達を率いて、七日の道のりを、彼のあとを追って行き、ギルアデの山地でヤコブに追いついた。
24 しかし神は夜、夢にアラム人ラバンに現れて言われた。「あなたはヤコブと、事の善悪を論じないように気をつけよ。」
25 ラバンがヤコブに追いついたときには、ヤコブは山地に天幕を張っていた。そこで、ラバンもギルアデの山地に身内の者達と天幕を張った。
26 ラバンはヤコブに言いました。「何ということをしたのか。私にないしょで私の娘達を剣で捕らえたとりこのように引いて行くとは。
27 なぜ、あなたは逃げ隠れて私のところをこっそり抜け出し、私に知らせなかったのか。私はタンバリンや立琴で喜び歌って、あなたを送り出したろうに。
28 しかもあなたは、私の子ども達や娘達に口づけもさせなかった。あなたは全く愚かなことをしたものだ。
29 私はあなたがたに害を加える力を持っているが、昨夜、あなたがたの父の神が私に告げて、『あなたはヤコブと、事の善悪を論じないように気をつけよ』と言われた。
30 それはそうと、あなたは、あなたの父の家がほんとうに恋しくなって、どうしても帰って行きたくなったのであろうが、なぜ、私の神々を盗んだのか。」
31 ヤコブはラバンに答えて言いました。「あなたの娘達をあなたが私から奪い取りはしないかと思って、恐れたからです。
32 あなたが、あなたの神々をだれかのところで見つけたなら、その者を生かしてはおきません。私達の一族の前で、私のところに、あなたのものがあったら、調べて、それを持って行ってください。」ヤコブラケルがそれらを盗んだのを知らなかったのである。
33 そこで、ラバンはヤコブの天幕と、レアの天幕と、さらにふたりのはしための天幕にも入って見たが、見つからなかったので、レアの天幕を出てラケルの天幕に入った。
34 ところが、ラケルはすでにテラフィムを取って、らくだの鞍の下に入れ、その上にすわっていたので、ラバンが天幕を隅々まで捜し回っても見つからなかった。
35 ラケルは父に言いました。「父上。私はあなたの前に立ち上がることができませんので、どうかおこらないでください。私には女の常のことがあるのです。」彼は捜したが、テラフィムは見つからなかった。
36 そこで、ヤコブは怒って、ラバンをとがめた。ヤコブはラバンに口答えして言いました。「私にどんなそむきの罪があって、私にどんな罪があって、あなたは私を追いつめるのですか。
37 あなたは私の物を一つ残らず、さわってみて、何か一つでも、あなたの家の物を見つけましたか。もしあったら、それを私の一族と、あなたの一族の前に置いて、彼らに私達ふたりの間をさばかせましょう。
38 私はこの二十年間、あなたといっしょにいましたが、あなたの雌羊も雌やぎも流産したことはなく、あなたの群れの雄羊も私は食べたことはありませんでした。
39 野獣に裂かれたものは、あなたのもとへ持って行かないで、私が罪を負いました。あなたは私に責任を負わせました。昼盗まれたものにも、夜盗まれたものにも。
40 私は昼の暑さに、夜は寒さに悩まされて、眠ることもできない有様でした。
41 私はこの二十年間、あなたの家で過ごしました。十四年間あなたのいふたりの娘達のために、六年間はあなたの群れのために、あなたに仕えてきました。それなのに、あなたは幾度も私の報酬を変えたのです。
42 もし、私の父の神、アブラハムの神、イサクの恐れる方が、私についておられなかったなら、あなたはきっと何も持たせずに私を去らせたことでしょう。神は私の悩みとこの手の苦労とを顧みられて、昨夜さばきをなさったのです。」
43 ラバンは答えてヤコブに言いました。「娘達は私の娘、子ども達は私の子ども、群れは私の群れ、すべてあなたが見るものは私のもの。この私の娘達のために、また娘達が産んだ子ども達のために、きょう、私は何ができよう。
44 さあ、今、私とあなたと契約を結び、それを私とあなたとの間の証拠としよう。」
45 そこで、ヤコブは石を取り、これを立てて石の柱とした。
46 ヤコブは自分の一族に言いました。「石を集めなさい。」そうこで彼らは石を取り、石塚を作った。こうして彼らは石塚のそばで食事をした。
47 ラバンはそれをエガル・サハドタと名づけたが、ヤコブはこれをガルエデと名づけた。
48 そして、ラバンは言いました。「この石塚は、きょう私とあなたとの間の証拠である。」それゆえ、その名はガルエデと呼ばれた。
49 またそれはミツパとも呼ばれた。彼がこう言いましたからである。「われわれが互いに目が届かない所にいるとき、主が私とあなとの間の見張りをされるように。
50 もしあなたが私の娘達をひどいめに会わせたり、もし娘達のほかに妻をめとったりするなら、われわれのところにだれもいなくても、神が私とあなたとの間の証人であることをわきまえていなさい。」
51 ラバンはまたヤコブに言いました。「ご覧、この石塚を。そして、ご覧、私があなたと私との間に立てたこの石の柱を。
52 この石塚が証拠であり、この石の柱が証拠である。敵意をもって、この石塚を越えてあなたのところに行くことはない。あなたもまた、この石塚やこの石の柱を越えて私のところに来てはならない。
53 どうかアブラハムの神、ナホルの神―彼らの父祖の神―が、われわれの間をさばかれますように。」ヤコブも父イサクの恐れる方にかけて誓った。
54 そうしてヤコブは山でいけにえをささげ、一族を招いて食事を共にした。食事をしてから彼らは山で一夜を明かした。
55 翌朝早く、ラバンは子ども達と娘達に口づけして、彼らを祝福した。それからラバンは去って、自分の家へ帰った。


And he heard the words of Laban's sons, saying: 'Jacob hath taken away all that was our father's; and of that which was our father's hath he gotten all this wealth.'
2 And Jacob beheld the countenance of Laban, and, behold, it was not toward him as beforetime.
3 And the LORD said unto Jacob: 'Return unto the land of thy fathers, and to thy kindred; and I will be with thee.'
4 And Jacob sent and called Rachel and Leah to the field unto his flock,
5 and said unto them: 'I see your father's countenance, that it is not toward me as beforetime; but the God of my father hath been with me.
6 And ye know that with all my power I have served your father.
7 And your father hath mocked me, and changed my wages ten times; but God suffered him not to hurt me.
8 If he said thus: The speckled shall be thy wages; then all the flock bore speckled; and if he said thus: The streaked shall be thy wages; then bore all the flock streaked.
9 Thus God hath taken away the cattle of your father, and given them to me.
10 And it came to pass at the time that the flock conceived, that I lifted up mine eyes, and saw in a dream, and, behold, the he-goats which leaped upon the flock were streaked, speckled, and grizzled.
11 And the angel of God said unto me in the dream: Jacob; and I said: Here am I.
12 And he said: Lift up now thine eyes, and see, all the he-goats which leap upon the flock are streaked, speckled, and grizzled; for I have seen all that Laban doeth unto thee.
13 I am the God of Beth-el, where thou didst anoint a pillar, where thou didst vow a vow unto Me. Now arise, get thee out from this land, and return unto the land of thy nativity.'
14 And Rachel and Leah answered and said unto him: 'Is there yet any portion or inheritance for us in our father's house?
15 Are we not accounted by him strangers? for he hath sold us, and hath also quite devoured our price.
16 For all the riches which God hath taken away from our father, that is ours and our children's. Now then, whatsoever God hath said unto thee, do.'
17 Then Jacob rose up, and set his sons and his wives upon the camels;
18 and he carried away all his cattle, and all his substance which he had gathered, the cattle of his getting, which he had gathered in Paddan-aram, to go to Isaac his father unto the land of Canaan.
19 Now Laban was gone to shear his sheep. And Rachel stole the teraphim that were her father's.
20 And Jacob outwitted Laban the Aramean, in that he told him not that he fled.
21 So he fled with all that he had; and he rose up, and passed over the River, and set his face toward the mountain of Gilead.
22 And it was told Laban on the third day that Jacob was fled.
23 And he took his brethren with him, and pursued after him seven days' journey; and he overtook him in the mountain of Gilead.
24 And God came to Laban the Aramean in a dream of the night, and said unto him: 'Take heed to thyself that thou speak not to Jacob either good or bad.'
25 And Laban came up with Jacob. Now Jacob had pitched his tent in the mountain; and Laban with his brethren pitched in the mountain of Gilead.
26 And Laban said to Jacob: 'What hast thou done, that thou hast outwitted me, and carried away my daughters as though captives of the sword?
27 Wherefore didst thou flee secretly, and outwit me; and didst not tell me, that I might have sent thee away with mirth and with songs, with tabret and with harp;
28 and didst not suffer me to kiss my sons and my daughters? now hast thou done foolishly.
29 It is in the power of my hand to do you hurt; but the God of your father spoke unto me yesternight, saying: Take heed to thyself that thou speak not to Jacob either good or bad.
30 And now that thou art surely gone, because thou sore longest after thy father's house, wherefore hast thou stolen my gods?'
31 And Jacob answered and said to Laban: 'Because I was afraid; for I said: Lest thou shouldest take thy daughters from me by force.
32 With whomsoever thou findest thy gods, he shall not live; before our brethren discern thou what is thine with me, and take it to thee.'--For Jacob knew not that Rachel had stolen them.--
33 And Laban went into Jacob's tent, and into Leah's tent, and into the tent of the two maid-servants; but he found them not. And he went out of Leah's tent, and entered into Rachel's tent.
34 Now Rachel had taken the teraphim, and put them in the saddle of the camel, and sat upon them. And Laban felt about all the tent, but found them not.
35 And she said to her father: 'Let not my lord be angry that I cannot rise up before thee; for the manner of women is upon me.' And he searched, but found not the teraphim.
36 And Jacob was wroth, and strove with Laban. And Jacob answered and said to Laban: 'What is my trespass? what is my sin, that thou hast hotly pursued after me?
37 Whereas thou hast felt about all my stuff, what hast thou found of all thy household stuff? Set it here before my brethren and thy brethren, that they may judge betwixt us two.
38 These twenty years have I been with thee; thy ewes and thy she-goats have not cast their young, and the rams of thy flocks have I not eaten.
39 That which was torn of beasts I brought not unto thee; I bore the loss of it; of my hand didst thou require it, whether stolen by day or stolen by night.
40 Thus I was: in the day the drought consumed me, and the frost by night; and my sleep fled from mine eyes.
41 These twenty years have I been in thy house: I served thee fourteen years for thy two daughters, and six years for thy flock; and thou hast changed my wages ten times.
42 Except the God of my father, the God of Abraham, and the Fear of Isaac, had been on my side, surely now hadst thou sent me away empty. God hath seen mine affliction and the labour of my hands, and gave judgment yesternight.'
43 And Laban answered and said unto Jacob: 'The daughters are my daughters, and the children are my children, and the flocks are my flocks, and all that thou seest is mine; and what can I do this day for these my daughters, or for their children whom they have borne?
44 And now come, let us make a covenant, I and thou; and let it be for a witness between me and thee.'
45 And Jacob took a stone, and set it up for a pillar.
46 And Jacob said unto his brethren: 'Gather stones'; and they took stones, and made a heap. And they did eat there by the heap.
47 And Laban called it Jegar-sahadutha; but Jacob called it Galeed.
48 And Laban said: 'This heap is witness between me and thee this day.' Therefore was the name of it called Galeed;
49 and Mizpah, for he said: 'The LORD watch between me and thee, when we are absent one from another.
50 If thou shalt afflict my daughters, and if thou shalt take wives beside my daughters, no man being with us; see, God is witness betwixt me and thee.'
51 And Laban said to Jacob: 'Behold this heap, and behold the pillar, which I have set up betwixt me and thee.
52 This heap be witness, and the pillar be witness, that I will not pass over this heap to thee, and that thou shalt not pass over this heap and this pillar unto me, for harm.
53 The God of Abraham, and the God of Nahor, the God of their father, judge betwixt us.' And Jacob swore by the Fear of his father Isaac.
54 And Jacob offered a sacrifice in the mountain, and called his brethren to eat bread; and they did eat bread, and tarried all night in the mountain.